BMIと適性体重


あなたの体重は適切な水準ですか?
「BMI適性体重チェック」で現状の肥満度を確認しましょう。
▶BMI適性体重チェック
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あなたのBMI
身長から見た体重の割合。
標準は22とされています。 -
BMIから見た標準体重
BMIが22の標準値的な体重。 -
現在の体重-標準体重
この数値がプラスなら、
体重オーバー気味です。
▶BMI結果別のワンポイントアドバイス
BMIの計算式は世界共通ですが、肥満の判定基準は国により異なります。■BMIが18.5未満の方
あなたのBMIは標準以下であり、「痩せている」と判定されました。肥満は健康の大敵ですが、体重が低すぎる事で基礎代謝、血流が低下して健康リスクが考えられます。
痩せすぎは良くありませんので、食欲が無い場合は運動する事で食欲が増加する事もあります。バランスの良い食生活と適度な運動で生活習慣の見直しが必要です。
■BMIが18.5~25未満の方
あなたのBMIは「標準値」と判定されました。現状を維持し続ければ良いですが、BMI値で問題がなくても、実は体脂肪率の高い「隠れ肥満」の可能性もあります。
運動不足が気になる方は、適度に運動して自己管理に努めてください。
■BMIが25以上の方
あなたのBMIは標準よりも高く「肥満気味」です。肥満はさまざまな健康障害を起こす可能性を高めます。
「耐糖能障害、脂質異常症、高血圧、高尿酸血症、痛風、冠動脈疾患、脳梗塞、脂肪肝、月経異常及ひ妊娠合併症、睡眠時無呼吸症候群・肥満低換気症候群、整形外科的疾患、肥満関連腎臓病」
早急に食生活の見直しと、適度な運動で自己管理を進めてください。
◆BMIで何がわかるの?なぜ重要なの?
BMIはBody Mass Index(ボディ・マス・インデックス)の略称で肥満度合い、痩せすぎの指標となっています。
BMIが国際的な指標として用いられ健康を維持するためは日頃からBMIを把握することが重要です。BMIは大人向けの測定方法で子供には別の指数が存在します。
BMIは、ベルギー人の数学者・天文学者であり統計学者のアドルフ・ケトレーによって、1835年に開発されました。現在BMIは、世界共通の計算方法で国際的に用いられています。太りすぎややせすぎは病気にかかるリスクが高まるため、日頃から自分のBMIを把握するのは、健康を維持するために重要なことです。
BMIの計算式は、[体重(kg)]÷[身長(m)の2乗]となっております。
肥満の基準は国によって異なりますが、日本では日本肥満学会の基準を元に測定されています。
BMI値が25以上を肥満と定めています。
▼日本肥満学会の肥満度判定基準
18.5未満 | 低体重(やせ) |
18.5~25未満 | 普通体重 |
25~30未満 | 肥満(1度) |
30~35未満 | 肥満(2度) |
35~40未満 | 肥満(3度) |
40以上 | 肥満(4度) |
*参考: 日本肥満学会(JASSO)
◆WHO(世界保健機構)の肥満度判定基準
WHO(世界保健機構)の基準では以下のように、BMIが30以上を肥満と定めています。
低体重 -Underweight | 18.50未満 |
痩せすぎ -Severe thinness | 16未満 |
痩せ -Moderate thinness | 16~17未満 |
痩せぎみ -Mild thinness | 17~18.5未満 |
普通体重 -Normal range | 18.5~25未満 |
過体重 -Overweight | 25以上 |
肥満予備軍 -Pre-obese | 25~30未満 |
肥満 -Obese | 30以上 |
肥満(1度) -Obese class I | 30~35未満 |
肥満(2度) -Obese class II | 35~40未満 |
肥満(3度) -Obese class III | 40以上 |
*参考:WHO(世界保健機構)ホームページ BMI classification
▶標準体重とは?肥満ややせすぎはどんな病気のリスクがあるの?
日本ではBMI値が22が標準又は適切な体重とされています。BMI値だけでは一概には言えませんが健康体で有ると言えます。
標準体重の計算式は以下のとおりです。
[身長(m)の2乗]×22
また、BMI値が25以上になると、日本の基準では「肥満」傾向があり体重管理には気を付ける必要が出てくる段階です。
脂質異常症や糖尿病、高血圧などの生活習慣病にかかるリスクが2倍以上になります。あくまでも目安ではありますが、BMIが30を超えていれば、「肥満」状態であり、食生活や日常の運動不足が明らかな原因ではないでしょうか。
この状態が続けば命に係わる健康リスクが高まりますので、積極的にカロリー制限、運動経過を建てる必要があるはずです。
反対に、BMIが18.5未満の低体重(痩せすぎ)でも、さまざまな血流や代謝の低下による病気のリスクが想定されます。
◆子供や妊婦とBMIの関わりは?
BMIを指標として肥満の判定ができるのは成人に対してのみで、子供に対して用いることはできません。
乳幼児の肥満度の判定にはカウプ指数(10×体重(g)/身長(m)3)が、また学童児の肥満度の判定にはローレル指数(体重(kg)/身長(cm)3)×107)が、それぞれBMIの代わりに用いられます。
妊婦の場合、日本肥満学会の基準でやせ(BMIが18.5未満)では切迫早産、早産、および低出生体重児分娩のリスクが高くなります。また、肥満(BMIが25以上)にあたる妊婦は妊娠高血圧症候群、妊娠糖尿病、帝王切開分娩、死産、巨大児、および子供の神経管閉鎖障害のリスクが高いことがわかっています。
妊娠前のBMIに応じた妊娠中の推奨される体重増加量は、厚生労働省や日本産科婦人科学会、日本肥満学会から提示されたことがありますが、いずれも十分な根拠があるとは言えない状況にあります。
◆BMIとメタボの関係は?
内臓脂肪の蓄積とBMIに相関があるとは限りません。つまり、内臓脂肪が増えたからといって必ずしもBMIが上がるわけではなく、反対にBMIが上がったからといって必ずしも内臓脂肪が増えているわけではありません。そのため、BMIはメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群:通称メタボ)の診断基準としては用いられていません。ただし、肥満の人の中にメタボ予備軍が潜んでいる可能性を考慮して、特定健診・特定保健指導の対象者を選別する基準にはBMIが用いられています。